健康食品は薬ではない
錠剤やカプセル剤の形をした健康食品は、医薬品と混同されがちですが、全く異なるものです。
【主に薬と違う点 】
●医薬品は「原則禁止・例外解除」により、その有効性・安全性・品質が国(もしくは都道府県)
により認証されていることを表示でき、「食品(いわゆる健康食品を含む)」は「原則自由、例
外規制」により、医薬品とは異なるルールにあります。
●製品の品質(有効成分量、有害物質の混入の有無等)が保証されていないものもあります。
●安全性と有効性の科学的根拠(病気の治療・治癒効果の証明等)のないものもあります。
●利用環境(専門職のサポート体制等)が整っていないことがあります。
健康食品の使用を始めたら
◆健康食品を使うことによって、実際の食生活・生活習慣の改善が期待できる場合があります。
◆薬のような効果は期待できませんが、使用することでご自身にとって何らかの改善が実感でき
ているか、常に確認してください。
◆メリット・デメリットは使用する健康食品や使用する人によって異なります。広告などの情報
だけでなく正しい情報のもとで、必要なものだけを使用しましょう。
◆日々の食事全体のバランスをまず考えて、必要であれば使用しましょう。
健康食品を選ぶ際に気を付けてほしいポイント!
・成分名…「000抽出物」「000エキス」など原材料表示がされていても、原材料に含まれる具
体的な物質がどのくらい含まれているか等が記載されていないケースがあります。
・含有量…量の表示がない製品は、有効性も安全性も分からない製品の可能性があります。
・問い合わせ先…問い合わせ先の表示は必須です。お客様相談室などが設置されているかどうか
も合わせて確認しておきましょう。
・形状…錠剤・カプセル剤の形をした製品は服用しやすいため、過剰摂取しがちです。
食品形状の製品の方が、過剰摂取になりにくいでしょう。
※健康食品の中には1日当たりの摂取目安量が定められています。過剰摂取による副作用の可
能性もありますので、気を付けましょう
・個人輸入…海外と日本との規制(食薬区分)には違いがあります。個人輸入することが日本で
は規制されている成分もありますので、しっかり注意しましょう。
わからないことは薬剤師に相談
●成分や含有量について自分にとって適正なものを知りたい
●併用してはいけない薬は何?お薬手帳の活用の仕方は?併用してはいけない成分は?
●健康食品に頼らないで食生活を改善する方法、うまく利用する方法など
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